先日、トヨタとソフトバンクによる提携の発表が世の中の大きなニュースになっていました。
(2018/10/7 Kazu)

2社はモビリティサービスの分野における共同出資会社を設立するということ(参考:ソフトバンクとの提携に踏み切ったトヨタの危機感 Response)。
いわゆるMaaS(Mobility as a Service)と言われる自動車ビジネスがクルマというプロダクトからサービスにシフトしていくことの一例であり、両社がその方向に向かうことの意思表示をしたのだと個人的に考えています。

以前に”未来を考える”というテーマで書いてきましたが、そこでは第1軸:リアル、プロダクトと第2軸:サイバー、ソフト・サービスという2軸でビジネスを整理してみると、このハイブリッドにビジネスチャンスがあると書いてきました(“未来を考える(9)”“未来を考える(4)”)。
ここで書いたきたことは特に目新しい話ではく、今の世の中の流れを整理しただけなのですが、改めてそのことを感じさせるニュースでした。
トヨタは自動車というプロダクト(第1軸)に関しては世界最大規模の企業であり、もう一方のソフトバンクはソフト・サービス(第2軸)の企業であり、UBERなど自動車サービスへ巨額の出資をしているわけですので、この2社の提携というのは世の中に対して相当なインパクトがあるのでしょう。

ところで自動車産業の市場というのはグローバルでは2位の位置付けにあり、その上にいる世界1位の産業は旅行観光業と言われています。
旅行観光と自動車というのはある意味で相性が良いというか、切っても切り離せない関係かもしれません(例え飛行機や電車などによる旅行であったとしても、どこかでバスなどの自動車による移動が組み合わされることが多いはずです)。
旅行観光業はサービスですので、第2軸に位置付けられるでしょう。ということは、いずれ旅行観光業という第2軸の企業と自動車という第1軸の企業による提携といったことも出てくるかもしれません。
今時点では第1軸と第2軸のハイブリッドの肝はPF(プラットフォーム)を構築することだと思いますので、第2軸はITシステムを持っている企業との提携が強みになっていくのだと考えますが、いずれ旅行・観光というサービスのコンテンツと自動車というプロダクトの融合(当然そこにはITシステムによるPFが形成されている)が大きなビジネスになるのではないでしょうか。
特に旅行・観光というのは人の感情や感性に大きく関係するものであり、第3軸:人の心に関わるビジネスと言えるかもしれません。
ただし今の世の中にあるように、行きたい場所をネット検索してホテルやツアーを予約できるというのはテクノロジーで作れる第2軸のサービスであり、第3軸の人の心に関わるテクノロジーでは解決されない旅行・観光というのはもっと深いものだと考えています(残念ながら具体的なイメージは出来ていませんが)。
いずれにしても簡単にテクノロジーで代替されない人の感情や感性を揺さぶる第3軸の旅行・観光というコンテンツを、第1軸のプロダクトである自動車と第2軸のプラットフォーム(ITシステム)に融合させるようなビジネスが近い将来出てくるのではないかと予想します。

というわけで、トヨタとソフトバンクの提携ニュースから、半ば無理やり持論の3軸でビジネスを考える話にもってきて(笑)、その先のビジネスについても考えてみました。

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