ラグビー元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんの著書です。
(2018/8/26 Kazu)
1年ほど前にBBTのイベントで廣瀬さんの講演があり、その際に購入した本なのですが、今改めて読み返してみて、新たな気付きもあったので紹介したいと思います。

このブログで”心”の大切さについて書いてきましたが(”人の心“、”人の能力“、”人の能力を形成するもの“)、まさにその見本的な内容と感じました。

この本は廣瀬さんの現役最後の大会となった2015ワールドカップまでのラグビーキャリアを通して感じたこと、考えたことを中心に書かれているのですが、いくつか自分にとってポイントと思う部分をピックアップしてみます。

・決して諦めない、最後は自分たちの情熱次第
・常に考えて工夫する
・自分の強みは何かを常に考え続け、創意工夫を欠かさない、それが自分がステップアップする近道
・ものごとの本質を捉え、自分なりのものにしていけるようにする
・中途半端は誰も幸せに出来ない、逆に覚悟を決めれば必ず支えてくれる人が現れる
・信頼関係を築くポイントは、まずは相手の話を聞くこと
・自分の発想には限界があるからこそ、他の発想に触れる機会を大切にしたい
・過去ではなく、未来に対して向き合う
・今の環境に感謝するようにしている
・勝負事は準備が全て、大切なのは積み重ねていくこと
・一流に触れることで自分の感性を磨ける、テレビやインターネットではなく実体験を大切にしたい
・ポジティブに生きることを心がける、自身が楽しく過ごせば周囲にも好影響を与える
・自分の身に起こることをプラスに捉える、全ては自分のため、目の前にある壁を乗り越え、更に高みを目指す
・誰も歩んでいない道を切り拓いていく
・笑顔は人を大切にする

お気付きかと思いますが、ここにはラグビーとかスポーツといったこととは関係なくある意味で人生において普遍的で大切なことが並んでいるかと思います(本書の中ではもちろんラグビーの話の中で出てくるのですが)。
私はBBTのLAP(Leadership Action Program)を受講し、自分の内面(これまでの人生を通した心の中)を掘り下げて自分が大切にしているものを探すことを通しての持ち方(マインドセット)を学び、気付きを得てきたのですが、そこで学んだことがこの本の中の端々に出ているように感じました。

色んな本を読んでいると、世の中の一流と言われる人にある程度共通のマインドセットがあるのだろうと思えるのですが、廣瀬さんもそのような一流のマインドセットを持っているのでしょう。
例えば、”大切なのは積み重ねていくこと”とありますが、野球のイチロー選手はよく一歩一歩の積み重ねを大事にしているとコメントしています。
あるいは”準備が全て”というのは、サッカー元ブラジル代表キャプテンのドゥンガの話を読んでチャンスに備え準備することの大切を気付かされましたが(”チャンスに備える“)、それに通じることだと思います。
また”過去ではなく、未来に向き合う”というのは、過去=変えられないものは気にしない、未来=自分が変えられるもの(コントロール出来るもの)に集中するといったことは大前研一さんもよく言ってますし、他にも色んな人が言っています(この本の中でも出てくる話です)。
そして廣瀬さんのキャリアにおいて苦難があったが、その壁をプラスに捉えて乗り越えてきたのだと。これは多分一流と言われる人全てが持っているマインドセットなのではないかと考えています。
更には新しい道を切り拓くというマインドを持ち、これまでの栄光の上に胡坐をかくわけではなく、ラグビーとは異なる新たなチャレンジもされています。

スポーツの世界では、どんなに肉体的能力に優れていたとしても、心(マインドセット)が欠けていると本当の一流にはなり得ないのだろうと思います。
まさに”心技体”の3つが揃っている必要があるのだろうと改めて認識させられます。

私自身はそのようなマインドセットを大人になってから理屈である程度理解出来るようになってきました。
(正直、私が子供の頃はこの真逆のマインドだったと思います。今も頭で理解していても自分が本当にそのようなマインドを持っているかというと怪しいところです)
しかし廣瀬さんはそのようなマインドを自然に身に付けていたのではないかと感じさせます。
私が関心をもっているのは、このような”心”の育成はどうしたら出来るのか?ということです。
自分の子供たちにそのような心の育成が出来ているかというと残念ながら出来ていないのが現実です。
実はこの本にそのヒントが書いてありました。それはやはり家庭環境のようです(詳細は本書を是非読んでみてください)。

そしてこの本のタイトルである”なんのために勝つのか”?
2015ワールドカップ代表チームには、ベスト8という目標の他に大きな目的、すなわち大義があったそうです。
心から共感出来る大義があれば、人は頑張れる、それが共有されているチームは強いということをワールドカップのエピソードを通して理解しました。
また人生における大義を持っている人は同様に強く前向きに生きているのだろうとも感じました。
サブタイトルに”ラグビー日本代表を結束させてリーダーシップ論”とありますが、スポーツに限らずビジネスにおけるリーダーシップにおいても参考になる内容でした。

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