(2018.7.14 みかん)
管理職らしい業務をする様になって数年。一番気が重いのは、人の査定です。
なぜその様な評価なのか説明するのは、本人の自己評価より低い場合は特に、上手く伝える事が出来ないと大きな信頼感や意欲損失に繋がってしまいます。
私の組織は小さく、メンバー1人の存在感は自然と大きくなります。
『その人のポテンシャルは何か』日々の言動から考え
『何がしたいのか』本人に確認し
会社と本人の希望との間で着地点を見つけようとします。正しい答えはどこにも無く、手探りです。
今週は、一人の男性スタッフ(A君とします)の査定がありました。
私は伝える前から、会社側の評価はA君の自己評価を下回るものだろうと予測できていたので、そこをフォロー出来る伝え方を色々考えた上で面談に臨みました。
同席したのは本人と私、そして信頼のおける男性スタッフ(O君)。実質の人事評価は彼との二人三脚で進めています。
予想通り査定が受け入れられない様子のA君を前に、私は彼の期待していた評価を聞いたり、希望を持てる様な将来像の話をしたり、色々とフォローしました。依然表情の曇っているA君を前にすると、正直“もう少し評価を上げてあげたら良かったのかな…”という気持ちさえ湧きました。
不穏な雰囲気の中、突然同席していたO君がハッキリ言いました。
「これがA君の現時点の評価です。実力は〇〇で会社への貢献度は××なので、評価はどう言われても△△です。今は苦しいだろうけど、それは仕方ないこと。今後の努力次第だね。」
O君にハッキリ指摘されたA君は、それまで私が話していた時より表情が晴れたというか、すっきりした雰囲気に変わりました。
私にとっては意外なことでした。
後から感じたこと。
男性と女性には絶対的に異なるコミュニケーションの取り方の違いがあり、そこに即した伝え方をしないと正しく伝わらないという事。今回O君が自然とした伝え方は、私にはどれだけ時間をかけても思いつかない類でした。学習したところで、自分にフィットする言葉にはならない気がします。
伝達したい内容の正確さを求めるならば、本来は男性同士 女性同士の方が上手くいくのかもしれません。
『コミュニケーションは女性が向いている』と盲目的に信じてきました。
女性は一般的に、沢山話したり相手の気持ちを汲む事には長けているからです。でも、コミュニケーションのゴールが情報を正しく伝える事ならば、その素質は男女等しく持って生まれている様に、今回の一件を通じて感じます。