科学的リーダーシップというタイトルに興味を惹かれ読んでみました。
(2018/5/28 Kazu)

マッキンゼーが実務経験と論文からの調査によりリーダーシップ行動とはどのようなものかを導いたという内容です。
ここではリーダーシップ行動を4段階に分け、最後の段階では、イノベーションを起こし、社員のやる気を引き出し、能力の高い人材の採用し、高い業績をあげるといった組織構築のために、インスピレーションを与える必要があるということです。
インスピレーションという言葉は霊感とかひらめきといった意味に捉えられるかもしれませんが、”鼓舞する”という意味のinspire(動詞)の名詞形であり、インスピレーションを与えるリーダーシップとは人々を動機づけし、最高のパフォーマンスを引き出し、組織としての価値観を形成させるということです。

また脳科学の視点からインスピレーショナルリーダーシップがなぜ効果的なのかについて説明がされています。
例えば、ある特定の専門分野について毎日学ぶ人はそうではない人と比較して異なる脳の接続パターンを通じて異なる思考をする、つまり継続的な学びによって異なる脳を変えることが可能である。
強いポジティブ感情下の学習は脳に定着しやすくなり、価値観に訴求しポジティブなビジョンを描き感情に訴えかけることで変革に繋げられる。
すなわちインスピレーショナルリーダーシップは脳神経科学レベルで人へ働きかけを行うということです。

私はBBTのLAP(Leadership Action Program)を受講し、リーダーシップについて学んだ中で、”人をInspireするリーダー”というのが自分が目指すべき姿だとなんとなく感じ、そうありたいと考えています。

かつての自分にとってのリーダーというイメージは、”人を引っ張っていく”というものであり、内なる強さが必要だと考えていました。
しかし自分には残念ながらそのような強さは無く、上司からもリーダーシップの欠如といった評価をされてきました(それがLAPを受講した一つのきっかけでもあるのですが)。
リーダーというのは必ずしも強さをもって引っ張っていくだけではなく、自分の持つ影響力によって人をInspireすることもリーダーシップであることを学び、自分にとって目指すべき姿だと感じたわけです。

つまりこの本は自分が目指したいと考える人をInspireするリーダーがマッキンゼーの調査によって示されたというわけで、自分を勇気付けてくれる本だと言えます。
この本の中には、とある企業のCEOが、会社の危機的状況からインスピレーショナルリーダーシップを学び、それを発揮することで業績を回復・改善させていくストーリーが並行して展開されることで理解を深め、ヒントを与えてくれれます。
そしてインスピレーショナルリーダーと言うにはまだほど遠い自分にとっての指南書と言えるのかもしれません。

“書評-「マッキンゼーが教える科学的リーダーシップ」(クラウディオ・フェサー)” への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 無意識 – Be a driver

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