“メメント・モリ”というラテン語は、芸術作品のモティーフとして広く使われる言葉のようです。意味としては、”自分が必ず死ぬことを忘れるな”という意味です。ただ、古代においてはその深い意味はあまり認識されなかったようで、“どうせ死ぬんなら今を楽しめばいいじゃん”的な感じで言われることが多かったと言われます。

しかし、その言葉に深い意味があるという善意の前提に立つと、とても意義深い言葉と思います。一見、“そんな暗いことばかり考えるなよ”とも思いたくなりますが、実際はその逆で、そこを見つめながら生活をしていくことが、最も仕事もプライベートもパフォーマンスが高くなると感じます。

古代ローマでは、将軍が凱旋のパレードを行なった際に使われたと伝えられており、将軍に対して、「将軍は今日万事良好であるが、明日はそうであるかわからない」ということを想起させる役割を担っている使用人がいたとされています。

私自身は、相対的なことがらの、栄枯盛衰に一喜一憂することなく、目の前のことに最善を尽くしていこう、ということであると捉えています。

先日、大阪城に観光に行き、豊臣秀吉の兜をかぶって家族で写真を撮りました。

戦国時代に想いを馳せるときに、多くの武将たちが、死と隣り合わせの日常の中から深い洞察が含まれる言葉が後世にも残っていると思います。

前述の内容に合わせるならば、“勝って兜の緒を締めよ”という有名な言葉があります。近代で言えば、日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を打ち破った連合艦隊総司令官東郷平八郎がよく言っていたことが知られていますが、これは北条氏綱(北条早雲の嫡男で北条五代の二代目とされている人物)の引用です。

今は、VUCAの時代であり、一概に良し悪しを判断しにくい時代ですが、“メメント・モリ”を思うとき、より明確な道筋がみやすくなるのではないかと思います。

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