生物学者の書いた本であり(医学部の先生)、遺伝子や細胞という言葉が出てくる内容で、高校1年の理科Ⅰで生物を学んだ程度の自分にとってはとっつきにくいようなイメージがあったのですが、読んでみると意外に面白い本だったので紹介します。
(2018/3/25 Kazu)

ちなみにこのタイトルに”(1)”と付けていますが、実はまだ半分くらいしか読んでおらず、この続きは”(2)”として後で書くという意志を示しています。

この本が面白いと思ったのは、単に学問的な内容が説明されているわけではなく著者自身のストーリーをベースに展開されるので、読みやすくなんとなく引き込まれるような感覚です。

そして何よりインパクトがあるのはこの本の主張なのですが、(私の認識では)人の能力などを形成するのは遺伝子によるものと一般的に言われていることを覆し、遺伝子の影響というのはわずかで環境が大きく支配するということです。

学術的にどちらが正しいのかは素人の私にはよくわかりません。

しかし最近はDNA検査なるものがビジネスになっており(一般の人でもそれほど高くない費用で出来ますね)、自分のDNAを知ることでかかりやすい病気が事前にわかるといったことが言われています。

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがDNA検査によって乳がんにかかるリスクが高いことがわかり乳房切除をしたというニュースが以前にありましたが、この本によると遺伝子が影響するのは数%であり、乳がんなど病気への影響は環境要因の方がはるかに大きいのだとか。

個人的にはこの本の主張はしっくりきます。人間は遺伝子によって決まってしまうと言われてしまうと、人間努力する意味がないじゃないかと諦めの境地になってしまいます(これは極論かもしれませんが)。

DNA検査によって自分は病気になりにくいとわかった人が暴飲暴食、たばこ・酒といった生活を送っていいのか?というと疑問に感じます。

しかし遺伝的要因なんてのは微々たるもので、人は環境によって形成されるんだと言われたら、なんとなく人生に希望が見えてくる気がしませんか?

自分の経験ベースに考えても、親から受け継いだ遺伝子だけで自分という人間が形成されている部分ももちろんあるのでしょうが(顔なんかは確かに遺伝ですね。私も親父そっくりと言われてきましたが、息子も私そっくりだと)、環境による要因の方が大きいのだと実感します。

肥満などは遺伝的要因が大きいと聞くのですが(科学的にそうだと書いてある本も読んだことがあります)、これとて肥満の家庭は太りやすい食生活だからなんじゃないかと個人的にずっと思っていました。

勉強が出来る出来ないも同じで、学歴や格差は遺伝するなどという話もありますが、あまり勉強することが大事ではないと考えている家庭では勉強に対する興味もなければ環境も出来ないということが要因のように考えています。

もちろん最近は良い教育を受けさせるためにお金がかかるので学歴の高い家庭の子供も学歴が高いという傾向があるのは仕方ないのかもしれませんが。

リーダーシップとてもって生まれたものではなく、自分の意思によって形成していくのだと思います。

それともう一つ面白かったのは、細胞の核(ここに遺伝子があるわけですが)というのが細胞にとっての脳であり設計図と言われているのだけど、実は細胞膜が脳の役割を持つのだとか。

英語で膜はmembraneなので、mem+brane(脳、brain)だろうという話はスペルが違うので微妙な気もしますが、なんとなく説得力があったりもします。

そしてこの本の帯に書いてあるのですが、”信念は細胞を変え 人生を変える!”というメッセージがなんともいい感じです。

というわけで本論の”思考のすごい力”は、もう半分を読んだ後に書きたいと思います。

“書評-「「思考」のすごい力」(ブルース・リプトン)(1)” への1件のフィードバック

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