西郷ドンが「従業員第一主義」の経営をすればこうなる。

HIROです。久々の投稿は書評「繁栄の法則」です。
一見、宗教本に見えるかもしれませんが、志向性がある経営本です(わかりづらい表現かな)

●著者

著者の北川八郎氏をざっくりまとめると以下のとおりです。
・1944年福岡出身。陶芸家。経営者向けコーチ。
・カネボウ社員教育担当。32歳で退社(会社と社会の矛盾に絶望)
・インド放浪、信州・九州移住、断食(人としての光明見出す)
・現在は平凡・平和・安らぎ・自然の三農七陶の生活
→同じステージに立てると思いませんが、両極の生活を経て見出された個人と組織のあり方は参考にできる気がしました。

 

●会社のあり方

<事業>
・本来、企業活動とは、社会(人)に幸をもたらすこと。
・志が無い(経済価値だけを追求する)事業は永続しない。足るを知り、適正に永く潤う。
・公益性を意識する。市がお祭り・神事に付いてきたように、順序を意識して経済活動をする。

 

<対顧客>
・本来、サービスとは、人(お客)に尽くすこと。
・自らが富むだけの供給ではなく、お客の喜ぶことをやり尽くす。
・人の感動は凄い栄光だけにあらず。一生懸命が胸を打つ。
・準備が整ったらやってくる(ギブ&テイクのサイクルはとても長期。与えっぱなしの考えでいい)

 

<対従業員>
・職場を戦場にするな。
・社会貢献を事業として働き甲斐を作り、社員・お客の間に信頼・感謝が溢れる場にする。
・笑顔を武器に、ありがとうを先取り、ポジティブに未来を語る。

 

●リーダー(経営者)のあり方

孫子の兵法・西郷隆盛(稲盛さんの解釈)を意識してまとめると、著者は日本人の西郷的要素を尖がらせた考えを持っていると感じました。

<信>(無私・王道・大義・真心・信念・立志)

・人として生きる(前から手を合わせられる人でなく、後ろから拝まれる人になる)

・スピリチュアルに生きる(精神世界を巡る時間をとる)

・10%人にあげる。ケチらない。

・未来は明るく語る。どん底を想像するも、祝うぐらいのつもりで向かい、楽しく発信する。

<仁>(利他・希望)

・部下に勇気を与える。難しく言っても伝わらない。

・赦す。水に流して、いつまでもグチグチ言わない関係性に。

<勇>(試練・覚悟・精進)

・天に預ける。どうしようもないときははらをくくる。

・沈黙は力なり。力を溜めるためにときには沈黙する。

 

“[書評]繁栄の法則その二” への2件のフィードバック

  1. 著者は悟りを開いたかのようですね!
    企業の外から見ることで得られる価値観がメインかなとも思いましたが、
    そう感じるということは、人としてという価値観に対して、企業内の価値観がズレているのでしょうね。

    1. 浮き世を離れ、人として生きる意味を考え、現代社会の成長と喪失の両方を冷静に受け止められるに至ったのでしょう。
      持続可能な成長でないとの見方から、それを捨ててでも喪失したものを取り戻そうということかと思います。

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