この本はピーター・ティールというペイパルの創業者で、facebookに最初に投資をした人であり、その他シリコンバレーのIT企業へ投資をして成功した人が書いた起業についてのノウハウといったところだろうか。

(2017/8/27 Kazu)
しかし単にノウハウを集めたということではなく、まず大前提としてスタートアップについて多くの人が正しいと思っていることは意外と正しくないことがあり、その反対のところに”隠れた真実”があるという。
例えばアメリカにおいてクリーンエネルギー産業はこれから成長と思われていたのに実はそうはならなかったとか。

あるいは日本での例を考えてみると、かつて高度成長の時代は皆と同じことをしていたら国民みんなで豊かになれたのでしょうが、そんな時代はとっくに終わっています。
皆が成長が続き、株はまだ上がるとか地価も上がると思っていたらバブルの崩壊によって痛い目を見た人もいるでしょう。
そういった事例は後になって初めて皆が知ることがなるが、起こる前(上記の例ではバブルが崩壊する前)には、多くの人にとっての非常識であるが、実はそれが”隠れた真実”ということになるのでしょう。
この本ではクリーンエネルギーについて、単に結果論で言っているのではなく、ビジネスとして答えを出すべき7つの質問に答えられていないのだとか。

またこの本にはこれからAIなどのテクノロジーが進化していく中で人はどうすべきかということについて示唆のある内容です。
組織におけるリーダーであっても家族のリーダーとしても、将来を考えた上で方向付けすることは重要なタスクでしょう。その意味でも価値ある内容だと思います。

ところでこの本に出てくる”隠れた真実”というキーワードを個人的に気に入りました。
多分世の中には”隠れた真実”というのが沢山あり、それを見つけることでチャンスを見つけられる可能性が高まるのだと思います。
本を読むことは”隠れた真実”を探す方法の1つじゃないかと思っています。
といっても世の中の多くの人にとっての”隠れた真実”というより、自分にとっての”隠れた真実”を見つけるということかもしれませんが。
そのようなわけで、このブログでは自分が見つけた”隠れた真実”を紹介していければと思っています。

再びこの本の内容に戻りますが、昨今、AIの急速な進化により今の多くの仕事は奪われる、あるいはいずれ人は機械に支配されるなどといった話が溢れています。
この本の著者は、そもそも人とテクノロジー(コンピュータ)は別ものであるため補完関係であり、人はテクノロジーを活用することでより価値の高いものを作っていくべきであるという主張です。
もちろん簡単にテクノロジーに置き換えが出来てしまう仕事(単純作業など)は消滅するのでしょうが、置き換えがきかない人にしか出来ない仕事はあるはずです。
ただしそのためは人もテクノロジーの進化とともに進化・成長しなければいけないでしょう。
場合によっては今存在しない職業がこれから生まれてくるのでしょう。
そのためにはまず自ら0から1を生み出すというでした。
これからの変化の時代において不安ではなく、ある意味で希望を与えてくれる本だと感じました。

“書評-「ゼロ・トゥ・ワン」(ピーター・ティール)” への2件のフィードバック

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