今日は本の紹介です。WORK SHIFTというロンドンのビジネススクールの先生が書いた本ですが、これからの世の中において、働き方も変えなければいけないという提言です。

(2017/8/19 Kazu)
LIFE SHIFTという本が最近話題になり読んだのですが面白かったので、同じ著者のリンダ・グラットンさんが書いたこのWORK SHIFTを読んだという背景です(LIFE SHIFTの書評は別途書きます)。

昨今の世の中では”働き方”とか”働き方改革”という言葉がよく聞かれます。電通事件を発端として、日本人の働き方を見直そうという流れなのでしょう。
このWORK SHIFTという本は、グローバルの視点で書かれているものですが、今日本で言われている”働き方”という話とは少し違います。
今、世の中で言われているのは、仕事の生産性を上げ、ワークとライフのバランスを取り、仕事だけではなくプライベートも充実させましょうということだと理解していますが、この本で言っているのは、これからの時代の変化に合わせて働くという固定観念を変えて行くということだと理解しました(曖昧な説明ですが、、)。
LIFE SHIFTもそうなのですが、WORK SHIFTも、これから人の寿命は100歳くらいまでになるかもしれないという前提が書かれているのですが、これはまさにこのブログを創る目的とも合致しているので、この本の書評を最初に書くことにしました。

まずこれからの時代の変化の5つの要因が挙げられています。
・テクノロジーの進化
・グローバル化の進展
・人口構成の変化と長寿化
・社会の変化
・エネルギー・環境問題の深刻化
これら要因の組合せにより働き方の常識が変わるということです。
今、急速に変わっている世の中が、この先更に変化していくことをまずは考えましょう、そしてその世の中に働き方も合わせる必要があるでしょってことだと思います。

その中で、3つのシフトが必要だと言っています。
1. ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
・ネット上に情報があふれているため、generalistの価値は下がり、specialistにならなければならない
・しかもその専門性は現時点だけを見ているのではなく未来にどのような領域に価値があるかを見極め、必要な複数の専門分野を持つ連続スペシャリストになることが必要
2. 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
・高度な専門知識が求めれる中で孤立した状態では身に付かない、アドバイスと支援を与えてくれる少人数のブレーン集団の”ボッセ”(同じ志をもつ仲間)
・多様な不特定多数の繋がりからアイデアの源となる”ビッグアイデア・クラウド”
・安らぎと活力を与える友達などで構成される”自己再生のコミュニティ”を構築する必要がある
3. 大量消費から「情熱を傾けられる」へ
・所得と消費を中核に据える職業人生から脱却が必要

昨今のAIブームの影響もあり、これから無くなる仕事みたいな話が巷では溢れていますが、AIに取って代わられない専門性であったり、人にしか出来ない能力というのがより求められていくのでしょう(ちなみにこの本の出版は2012年で、原著はもう少し前かもしれません、そのため今のAIブームの前に書かれたものです)。
そして変化が速い世の中においては、いつまでも同じ専門性だけで食っていけるはずはなく、常に新しい専門性を身に付けていく必要もあるのでしょう。

そして著者は、上記のような世界の流れの中において自分で未来を考え、築き、どのような職業生活を送るかを自分で選択せよと言っています。
どうすべきかは誰かが与えてくれるのではなく、これからの世の中の流れを見据えた上で、自分はどうすべきかを考える、やってくる社会は同じであったとしても人それぞれの能力や価値観、人生をどう生きたいのかという希望やニーズが異なるので、人それぞれの答えが異なってしかるべき、というメッセージだと受け取りました。
簡単な話ではないのですが、その現実から目を背けては、これからの時代において食っていくことが難しくなるかもしれないですし、自分の人生のリーダーであるためにも考えていかなければならない大きなテーマだと感じます。

“書評-「ワーク・シフト」(リンダ・グラットン)” への4件のフィードバック

  1. 連続スペシャリスト、ですか。
    ハードルが高いようにも見えますが、現在仕事以外の時間の使い方で次のスペシャリティを獲得できますよね。
    ダラダラと飲んだり享楽に使う時間を、スペシャリティ獲得のために使う、ということなのかなぁ。

    1. 確かにハードルは高いでしょう。10,000時間の法則についても書かれていますが、容易でもないかもしれません。簡単な仕事なら人がやる必要がないというのは更に進むでしょうから。
      逆にITなどツールの発展により専門性の獲得がより容易になるのかもしれません。
      いずれにしても会社にすがってなんとなく食っていけることはどんどん難しくなのでしょう。

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