未来を考えるシリーズですが、前回の”未来を考える(3)“について補足します。

(2017/11/25 Kazu)

第1軸と第2軸の中間に存在するビジネスについて考えてみます。
ここでは第1軸:リアルと第2軸:サイバー、その中間であるリアルとサイバーを融合したビジネスについて。
例えばAmazonがその一例だと思いますが、Amazonのビジネスは、小売というビジネスをeコマースとして展開しています(本でスタートしましたが)。
小売というのはリアルビジネスですので第1軸上と言えますが、これをeコマースという第2軸の要素を入れることで第2軸側に持っていったと言えるでしょう(図1)。

あるいはここ数年で急激に成長した新しいビジネスモデルであるUberやairbnbといったビジネスが提供するのは、車(タクシー)と宿泊(空き部屋)というリアルですが、それらをインターネット上のプラットフォームを構築することで、第1軸と2軸の間に位置していると考えられるでしょう(図2)。


ただしUberやairbnbとAmazonを比較すると、ビジネス全体としてはリアルとサイバーの融合という点で同じですが、Amazonがリアル部分を自社で持っている(倉庫を持ってリアルの商品を自分達で調達し売っている)のに対して、Uberやaribnbはリアル部分の車や空き部屋(家)を自らは持たず、個人の持つものをマッチングさせるためのプラットフォームという第2軸のみをビジネスとしている点で異なります。
そう考えるとAmazonと似たビジネスモデルある楽天市場もリアルの小売業をプラットフォームに集めているという意味では、実はAmazonとは異なるということになります。

これらビジネスの背景にあるのは、インターネットを活用することで容易に多数の人や企業を結び付け、最適化を可能としていることです。
例えば個人であっても売りたいもの(供給者)があった場合にネットオークションというプラットフォームによって一番良い条件の買い手(需要者)を見つけられます(図3a)。

また逆に欲しい製品があったときに安く買おうと思うと(需要者)、ネットを使って最安の店舗(供給者)から購入出来るといったことが可能となります(図3b)。

 

今の時代はスマホというツールを世界中の多くの人が所有しているため、常にインターネットに接続し、スマホ上のアプリによってプラットフォームを形成することで、世界中の人をリアルタイムで繋げることが可能となります。
このように考えると、これから新たなビジネスを考えたときに、第1軸上にあるビジネス、すなわち昔からあるようなリアルのビジネスであったとしても、インターネット上にプラットフォームを構築することにより第2軸側にシフトすることで新しい価値を生み出していけることになるでしょう。

というわけで、2つの軸でビジネスを整理して考えることで、これまでのビジネスとこれからのビジネスについて考えてみましたが、まだ整理しきれていないところもありますので、もう少し具体的に今後考えていこうと思います。

“未来を考える(4)” への3件のフィードバック

  1. 両軸の掛け合わせのベクトルを考えると、
    両軸共に強大なパワーを持つ場合が最強だと思えてくるのですが、
    そんな企業は滅多にいないですよね。
    となると、両軸を掛け合わせることによる強みを決定づける要因は、何なのでしょうね?

    1. この2軸は少し曖昧なイメージを示しているので、明確に定量化出来るとも限らないと思っています。
      定量化出来るものだとしても、軸上においてより大きい方が良いのか?というとそうとも言い切れないかもしれません。
      例えば自動車を例に出しましたが、第1軸上、すなわち機械的なスペック(出力、最高速度など)を上げてきたが、あるレベルに達するとユーザにとっては意味を持たなくなる(例えば最高時速300km/hと言われても多くの人にとっては意味を持ちません)。
      高スペックな自動車が良い商品かというとそうとも限らないんじゃないかと思います。
      第1軸だけでは、商品や性能、あるいはビジネスとしてサチってきたときに、第2軸側にのシフトが有効といったことを示せるんじゃないかと考えています。

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