初めまして。マンゴーです。
そう、乾いたサヘルの大地に樹影をつくり飢えた人々に実を供給するあのマンゴーです。
私は国際開発のコンサルティング会社に勤めています。
業界の規模はとても小さく知られていませんが、JICAを主とし世界銀行などドナー機関と契約して、
発展途上国での開発業務の情報収集・現場調査・計画案作成・設計・施工管理などを行っています。
業務の対象は、保健医療や教育などの社会開発、道路や水道、鉄道などのインフラ整備、
ダムや太陽光発電などエネルギー関連、生産技術改善、さらに近頃は工業団地開発やバリューチェーン構築支援など、多岐にわたっています。
土木や電気など技術者が中心ですが、私はその中で組織強化や社会配慮など、社会系の仕事に従事しています。
今現在は、アフリカのある国で工業団地開発の担当機関に対する技術支援プロジェクトに従事してます。
リーダーシップについて考えたのは、一つには、自分なりに考えは持っているつもりでも人に影響されやすい自分を変えたいと思ったこと。
そして他者との関係性を築くための心構えを強めたいと思ったことです。
私がもっとも気持ちを注いでいるのは、各国で一緒に仕事をする現地の人たちとの関係。
政府の役人と現地雇人、プロジェクト対象地の住民など。
ふつうであれば全く縁がない人たちと短期間で関係性を構築する、考えてみればとっても大胆なことです。
で、支援という立場上、上から目線になってしまいがち。でもそれでは私たちの提案は受け入れられなかったり、当該国の制度慣習と摩擦があったり。
とにかく下手な英語を駆使して、こちらの立場を説明し、相手の考えも聞く、ということを続けています。
「なぜこれをしなければいけないのか」自分の思いを伝えたり、「何是交付にしなければいけないのか」因果関係のロジックを駆使してみたり。
リーダーシップの学びで、相手がどうしたら腹落ちしてくれるのか、を学び、実践しようと努めています。
リーダーシップの学びで、
・リーダーとは自分で決めるものではなく、人々が見つめる眼のなかにあり、付いて行こうと決める人々の心のなかにある。
・人々が見て影響されるのは、各人の存在と生き方そのもの(Be)。
ということを学び学びました。
私のBeについてはまだまだはっきりしませんが、途上国の人たちが私の話を聞いてくれ、
理解し対応してくれるのは、ほんのわずかかもしれませんが、その国での人の暮らしがよくなってくれること、
過去の日本や先進国の失敗を避けてほしいという私の気持ちを受け止めてくれているかも、思っています。
先月うれしいことがありました。10年前にケニアの地方でのプロジェクトの時私のアシスタントになってくれていたC氏と再会しました。
彼はナイロビ大学卒の哲学者、社会開発分野で一緒に村を回ってくれました。
プロジェクト終了後も私の会社の他案件に参加していましたが、数年前奨学金を受けて日本の大学の修士課程に留学(ただし英語での講義のため日本語は不可)。
このたび優秀な成績で卒業し帰国することになったので、当時のプロジェクトメンバーでお祝い会を開きました。
10年前は20代の青年だった彼ももう脂ののりきった30代。
私のことはきちんと覚えてくれていて、当時の話題のみならず現在のケニア情勢など話は尽きませんでした。
そのプロジェクトサイトとC氏自身に対して、私の生き方と考えについて何らかの影響を感じ、覚えてくれていればうれしいなあと思いました。
これからケニアで活躍してほしいと希望しています。
You were my Sensei I learnt so much from you and thank you so much I will forever be thankful. I hope to see you and yes it is ten years long years but in Africa we have a saying that “only mountains do not meet but human beings will always meet…”
お世辞かもしれないけれど、こんなメールをもらうとうれしいです。
マンゴー
マンゴーさんは、日本で働いている我々とは違った世界をたくさん見て来られたのでしょうね。
そういった経験や価値観を伝えていくだけでも、リーダーシップの実践になると思います。
グローバルに仕事をしたいと願う人たちは山ほどいるわけですから。
僕もそのうちの一人です。
マンゴーさんのブログに期待を寄せています^ ^